05.20 PRIVATE Opinion

El Shaddai ASCENTION OF METATRON

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メタトロンの自己解釈。
この解釈は一個人の勝手な妄想です。
またネタバレも含めております。

「メタトロンは作中には出てこなかった」


ゲーム１周した私の感想です。
ですが、公式設定集のエクソダスという小説を読んで、え、メタトロンって…？？？となった私の勝手な妄想ですが。

はじめに、天使や悪魔の設定の…そこらの文献の設定と、エルシャダイにおいての設定に相違があることを指摘しておきます。

なので、私の想像というのも、文献類から得た情報から勝手にエルシャダイの設定を見るという、明らかに妄想であることを重ね重ね申し上げます。



・メタトロンは作中に出てきたのか？

私の知っている情報では、天界に辿り着いた時点でエノク（イーノック）はメタトロンである、という認識です。

Pixivなどでは、捕縛計画をなしえた報酬としてメタトロンに昇天する、という解釈が多いですが（その方が物語的に生えますしね）、そもそも、イーノックが評議会の決定に異を唱え、神の恩情で回避策を提案したに過ぎないので、それを成し遂げたからといって褒美が出るというのもおかしな話であって。
そういう話も好きですけどね。
どこかにそういう事でメタトロンの名を得たという話も合ったような気がしましたが・・・うーん。

話ずれましたが、まあこれも一つの解釈やらなんやらの情報なので正確性はないと考えていただきたいですが。

その結論に至った理由としては、小説で、夢にイーノックが知るはずの無いコレから起こる未来や、999996（5？）回と起こった過去の堕天の出来事を夢に見ていること。
人間ではこれはありえないでしょう。
地球時間を巻き戻すルシフェルの姿さえ、映画を見るかのようにそこにイーノックの目があるのに知られずに見ていること。
目を瞑っている間に見ている映像を、夢、という言葉で描いているような気がします。
ルシフェルや神にしたら夢ではない事実ですし。

このシーンを、メタトロンという３６万５０００の瞳を持つ世界の監視者（一部の資料では眠らずに監視をするという表現もあり）という設定に当てはめると、この時点でメタトロンじゃねえかと、解釈に至ったわけです。


名前についても。

資料集において、ミドラージュ（Midrash）やミトン？（Miton）などの４０の名前が72の名前という事で挙げられておりましたが、そのうちのミトンなどは、Wikiのメタトロンの説明でもあるように、異名であるミトロン (Mitron)にも似ていたり、ミスラのギリシャ語形・ラテン語形のミトラース（Mithras）とミドラージュ、響きが似てますよね。
ここらの関連を考えると、イーノック（Enoch）も72のうちの一つの名前と考えちゃっていいのかなーと。
その名前全てが彼の名前である以上、72全てが彼をあらわす本当の名前であると思っているので。



そして、そんなことを考えながら小説を一読終わった時。


こっから先は、メタトロンに関してではなく、堕天の事に関して。



堕天が成功してしまったのも、イーノックのせいじゃないかと、俺は考えました。
999996回の次、アルマロスがルシフェルに向かって墜落した事。
今まで100万弱回もありえなかったことを引き起こした決定的な変化、といったら、イーノックが召し上げられたことに他ならないと考えました。

天使は念話で会話をします。

ルシフェルも、エゼキエルもセムヤザもミカエルもガブリエルも…みんなそうです。

第５の夢を見たイーノックの心を、アザゼルが読まないはずも無い。
第６の夢を見たイーノックの心を、アルマロスが知らないはずが無い。

夢を知った彼等が、堕天を成功させない筈が無い。
だって、ルシフェルは放っておく、って言ったから。

イーノックは、この時彼等の微笑みと優しさで、慣れていないアストラル世界の事情を把握していたとは思えません。
知らぬうちに、彼自身が彼等の堕天の成功の鍵になってしまったと言えなくもないと考えました。

しかしまた、それもまた神の意思であるわけであって。
イーノックが無意識に撒いた堕天使の種を彼自身の手で拾いに行く事は当然の事でしょう。

堕天使全てが捕縛されなかったとしても、999996回の堕天のうち、ミカエル達の攻撃で7人の堕天使のうち数人が浄化されているという事も考えれば、別に全て彼の手で浄化しなくても、既に死んでしまっていたアラキエルとかの魂は結果的に天に帰るわけだしね。

面白いのは、999997回目？には、ミカエルたちの追撃が無かったのではと考える事。
戦いの夢では、数人が滅ぼされる事は確実な筈なのに、7つのクレーターが地上にあることは7人全員が堕天には成功したことになる。
バラケルが帳を展開させるだけの余裕があった、という事を考えると。プロローグもまた切なくなりますね。